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ベルギーリーグとはどんな大会?

ワールドカップの優勝経験こそないものの、世界ランキング(FIFAランキング)で1位になったこともあるサッカーのベルギー代表。

2018年のロシアワールドカップでの日本代表との激闘をご記憶の人も多いのではないでしょうか。

そんな世界屈指の一流国の国内リーグはどのようなものになっているのでしょうか?
ベルギーリーグは非常に独自色の強いリーグになっているので、徹底的に解説していきます。

ベルギーリーグとは

ベルギーリーグはスポンサー名から「ジュピラー・プロ・リーグ」としても知られています。

日本人選手も多くベルギーでプレーしていますので、記事によってはそちらの名前を見たことがある人も多いかもしれませんね。

ベルギーリーグは世界的にも珍しいルールで優勝を決めているため、シーズン終盤は否が応でも注目度が高まっていきますよ。

ベルギーリーグの歴史

ベルギーリーグは1895年からスタートしている歴史のあるリーグです。

そこから戦争の影響などで中止がありながらも歴史を重ねていき、その間にはベルギーリーグ所属のチームがヨーロッパの大会で好成績を残すなどもありました。

しかし徐々に低迷することとなり、その状況を打破するために2009年からリーグが再編されて後ほど説明するプレーオフ制度が生まれることになるのでした。

ベルギーリーグと日本人選手

ベルギーリーグはレベルで言うと5大リーグと言われるヨーロッパの強豪リーグの次のグループに位置しています。

そのこともあり、日本人選手が海外移籍をする際の最初のステップにベルギーリーグを選ぶということも少なくありません。

特に「シント=トロイデンVV」というチームは日本の企業が経営権を持っていることもあり、日本人選手の獲得に積極的です。

また、ベルギーリーグには外国人枠がないことも移籍を後押ししているようですね。

ベルギーリーグで活躍してから強豪リーグに移籍する日本人選手も多いように、実際にベルギー国内でも日本人の評価は高いです。

こうした背景からも日本と縁があるリーグになりそうですね。

ベルギーリーグはルールが複雑

Jリーグも含めて多くの国で、リーグ戦の順位は年間の勝点で決定する仕組みを採用しています。

ですが、ベルギーリーグの場合はリーグ戦後にプレーオフが設定されていて、そこで優勝しないとチャンピオンにはなれません。

プレーオフは優勝決定だけではなく、2部リーグへの降格などもプレーオフの結果によって決まりますのでルールはバッチリ覚えてから楽しんでくださいね。

ベルギーリーグのプレーオフ制度を徹底解説

それではいよいよ複雑なベルギーリーグのプレーオフ制度を説明していきます。
油断すると混乱するのでしっかりついてきてくださいね。

レギュラーシーズン

ベルギーリーグ1部のチーム数は16チームあり、レギュラーシーズンはこの16チームがホーム&アウエーの総当たり戦で戦い、年間の勝点を競います。

勝点の計算方法などは他の国と違いはないので割愛しますが、このレギュラーシーズンの後にプレーオフが待っています。

レギュラーシーズンはだいたい7月下旬から始まり翌年3月中には終了しますので、割とスケジュールは詰っています

プレーオフがあるとレギュラーシーズンはある程度力を抜いて、ピークをプレーオフにもっていくという作戦もあるので、盛り上がらないのではないかと心配になります。

しかし、レギュラーシーズンの獲得勝点や順位が、その後のプレーオフに大きく影響を与えますのでレギュラーシーズンもまったく力を抜くことができません。

優勝チームを決めるプレーオフ1

レギュラーシーズンの1位から6位のチームは、プレーオフ1という優勝決定のプレーオフに進出することになります。

このプレーオフ1は再びリーグ戦になり、ホーム&アウエーの全10試合で優勝を争うことになります。

レギュラーシーズンが30試合あって、その後にさらに10試合ですからかなりハードですね!

プレーオフがあるためにレギュラーシーズンが6位のチームでも優勝のチャンスがあるわけですが、プレーオフではレギュラーシーズンの勝点の半分が反映されるので、そう簡単にもいきません。

ちなみ端数は切り上げなので、例えばレギュラーシーズンで勝点75のチームは勝点38からスタート、勝点60のチームは勝点30からとなるのでこの差は大きいですね。

なお、プレーオフの1位のチームにはヨーロッパ王者を決めるチャンピオンズリーグが与えられ2位でも予選出場から出場できます。

3位にも同じく国際大会のヨーロッパリーグの予選出場権が与えられますのでその争いも注目です。

プレーオフ2も見逃せない!

優勝を争うプレーオフ1はもちろん大注目ですが、7位以下が争うプレーオフ2も重要です。

プレーオフ2はレギュラーシーズンの7位から15位のチームに、2部リーグの1位から3位のチームを加えた12チームを、2つのグループに分けてリーグ戦を行います。

それぞれのグループで1位になったチームでプレーオフ2の優勝を決め、そのチームはプレーオフ1で4位になったチームとヨーロッパリーグの予選出場権を賭けた試合を行います。

つまり2部リーグのチームでも勝てば翌シーズンの国際大会に出場できるというわけです。

中位以下のチームは目標を失いがちですが、この制度なら気持ちを切らすことはありませんよね。

ちなみにレギュラーシーズンの16位チームは翌シーズンの2部降格が決定のうえ、プレーオフにも出られないので踏んだり蹴ったりになります。

プレーオフ制度がもたらすもの

プレーオフ制度は正直なところ、良い面も悪い面もあるなんとも言えない制度です。

プレーオフ枠の争いがあるから、レギュラーシーズンで優勝争いから離れた中位のチームでもやる気を維持できますし、毎試合上位対決になるプレーオフは見応えもあります。

観戦する側の刺激という点ではプレーオフにはメリットがあります。

ですがやはりレギュラーシーズンで勝ってもプレーオフの結果次第では優勝を逃してしまうというのは不公平感が残ります。

レギュラーシーズンでギリギリで6位までに入っても、ヨーロッパリーグの出場権は7位以下のチームの方がチャンスがありそうなのも変な話ですよね。

プレーオフ制度は痛し痒しな制度ですね。

まとめ

ベルギーリーグは他の国のリーグとは違う制度を敷いているのでなかなか面白いリーグです。

代表選手が証明しているように、ベルギーの選手はレベルが高いですし、日本人選手を見る機会も多いので注目せずにはいられませんね!

プレーオフ制度は私も改めて複雑だなと感じてしまいましが、単純に試合は面白いので是非観戦してみてください!

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